
カンボジアの文化、歴史を学ぶスタディツアー
カンボジアの首都プノンペンは、文化や歴史、エンターテインメントなど多様な楽しみがあり経済や政治の中心地でもありますが、1975~79年のクメールルージュ政権下では大量の市民が虐殺され、41年経った今もなおカンボジアで起きた悪夢は消え去る事はありません。このプログラムでは、フランスからの植民地支配から独立し、内戦に入るまでどのような事がカンボジア国内で起こっていたのか、元収容所や処刑場を訪れカンボジアの歴史の重さを体感します。また、内戦の影響で途絶えかけていた伝統芸能を復興している団体を訪れ伝統承継について学び、プノンペン市内の高等学校との交流会を行います。お互いの国の暮らしや学校生活の事を紹介しあい友好関係を築けます。
■ディスティネーション

プノンペン市内
カンボジアの首都、プノンペン。
かつてフランス統治時代には、東洋のパリとも呼ばれており、今でもフレンチコロニアルの建物が残るが、最近は高層ビルの建設が盛んで、街の発展が著しくエネルギーに溢れている。

負の歴史跡地
クメール・ルージュ支配下の時代に収容所として使われたトゥールルスレン虐殺博物館と処刑場キリングフィールドを訪れます。

カンボジアリビングアーツ
カンボジアの伝統芸能を承継する活動をしているNGO団体。国立博物館裏にあるステージで、伝統舞踊や伝統楽器のワークショップに参加します。

現地の高等学校
現地の高等学校を訪問し、同年代の学生と交流し友好関係を築きます。
■学びのポイント

(歴史学習)トゥールスレン虐殺博物館とキリングフィールドを訪問
トゥールスレン博物館を訪問し、残虐行為を後世に伝えるため生き証人として活動をしているチュンメイ氏より、当時収容されていた内戦経験者より収監から解放されるまでのお話を聞きます。爪痕を見学するだけではなく、実際に話を聞く事でより深く歴史を学習する事が出来ます。カンボジア国内で最大規模の処刑場、キリングフィールドで慰霊塔に献花をします。

(伝統文化)途絶えかけた伝統芸能の復興を考える
カンボジアが誇る様々な伝統芸能は長く続いた内戦により幾とどなく失われかけました。2016年にユネスコ世界無形文化遺産に登録された伝統楽器チャンペイドンベンを生徒に教える芸術大学の講師や、伝統芸能(アプサラダンス等の舞踊)を広める団体にて舞踊や楽器を体験し、復興させる大変さ継承する大切さを学ぶ事が出来ます。

(国際交流)現地の学校を訪問し同年代の学生と交流
現地の学生達と交流授業を通してお互いのことを知り、文化の違いや日常生活の事について学びを深めます。少人数チームに分かれ、学校の敷地内で校内散策や授業風景を見学したり、折り紙・習字を持ち込み、日本の伝統文化を通して交流が可能です。